離婚した後も、子どもの生活や教育にかかるお金は、両親で負担することが大切です。
これが「養育費」です。
でも、「どうやって養育費を請求すればいいの?」「いくらくらいが妥当なの?」といった疑問をお持ちの方も多いと思います。
そこで、養育費の基本から、具体的な手続きまでを簡単に説明します。
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養育費とは?
養育費とは、子どもを育てるためのお金です。
離婚しても、両親が共同で子どもの成長を支える義務があります。
通常は、子どもと一緒に暮らしていない親(支払う側の親=義務者)が、子どもと一緒に暮らしている親(受け取る側の親=権利者)に、子どもの生活費や教育費を渡す形になります。
養育費はどうやって決まるの?
「どれくらいの養育費が適切なのか」は、両親の収入と子どもの年齢によって変わります。
日本には、「養育費算定表」という基準があり、この表を使って、毎月いくら払うかを計算します。
養育費を請求する方法
養育費を請求するには、いくつかの方法があります。
まずは、相手との話し合いで決めるのが基本ですが、うまくいかない場合は、家庭裁判所に相談することができます。
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1直接話し合い
まずは、支払う親と直接話し合いましょう。
話し合いで合意できたら、公正証書を作成することで、約束に法的な効力を持たせることができます。
これで、もし支払いが止まった場合でも、強制的に支払いを求めることができます。
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2家庭裁判所で調停を申し立てる
話し合いがうまくいかない場合は、家庭裁判所で「調停」を行うことができます。
調停では、裁判所の調停委員が間に入って、お互いが納得できる金額を決めるためのサポートをしてくれます。
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3裁判で決定
調停でも合意に至らなければ、最終的に裁判所が養育費の金額を決定します。
裁判所が決めた養育費には法的な拘束力があり、相手はその金額を支払わなければなりません。
強制執行で養育費の差し押さえ
もし相手が約束した養育費を支払わない場合は、家庭裁判所で強制執行を申し立てることができます。
これは、相手の給与や財産を差し押さえて、そこから養育費を確保する方法です。
また、家庭裁判所に履行勧告を出してもらうことで、相手に支払いを促すこともできます。