養育費が支払われていない場合、相手の親(つまり、養育費の支払い義務者の親)に対して養育費を請求できるかどうかについては、一般的には直接請求できないというのが基本的な考え方です。
養育費を支払う義務は、子供を育てていない親に課されるものです。
この義務は親本人に限定されていて、その親族、たとえば祖父母(相手の親)にまで広がることはありません。
法的には、祖父母には子供の養育費を支払う義務はないのです。
なぜ相手の親に請求できないの?
養育費の支払い義務は、子供の両親に課せられる法的な責任です。
これは親子関係に基づくもので、他の親族に対しては適用されません。
したがって、たとえ養育費を支払うべき親が払っていなくても、その親(子供の祖父母)に代わりに支払ってもらう法的な根拠はないのです。
ただし、他の方法で解決できる場合もあります
祖父母からの任意の支援をお願いする
法的に祖父母には養育費を支払う義務はありませんが、場合によっては祖父母が孫のために自発的に経済的な援助を申し出てくれることもあります。
これはあくまで好意や善意に基づくものであり、強制することはできませんが、話し合いで援助を得られるケースもあります。
しっかり事情を説明すれば、場合によっては、祖父母が自分の意思で養育費を代わりに支払ってくれる可能性もあります。
しかし、これも法的な義務ではなく、祖父母が自発的に行ってくれるものです。強制できるものではありません。
相手の親(祖父母)に養育費を請求することは法的には難しいですが、強制執行や話し合いなど、他の方法で解決する場合もあります。
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