養育費保証会社とは?
養育費保証会社とは、養育費を受け取る人(権利者)が、相手から養育費を受け取れなくなった場合でも、確実に養育費を受け取れるように保証をしてくれる会社です。
どうして養育費保証会社を利用するの?
養育費は、子どもの生活を支えるためにとても大事なお金です。
しかし、様々な理由で相手が養育費を払えなくなることがあります。
このようなとき、養育費を受け取る側は生活が大変になってしまいます。
そこで、養育費保証会社を利用することで、こうしたリスクを避け、安心して子どもの生活を守ることができます。
養育費保証会社の利用手順
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1保証会社を選ぶ
まずは、どの保証会社を利用するか選びます。
保証会社によって、サービス内容や料金が異なるので、いくつかの会社を比較して、あなたに合ったところを選びましょう。
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2契約をする
保証会社を選んだら、その会社と契約を結びます。
契約では、保証会社がどんな条件でお金を保証してくれるのか、毎月いくらの料金を払うのかなどを決めます。
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3保証が始まる
契約が成立すると、保証が始まります。
養育費の支払いがスムーズに行われているうちは特に何も起こりませんが、もし相手が養育費を払わなくなった場合には、保証会社がその分のお金をあなたに支払ってくれます。
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4保証料を支払う
その代わりに、あなたは毎月、保証会社に保証料を支払います。
これは、保険のようなものだと思ってください。
何も問題が起こらなければ支払ったお金は戻ってきませんが、もしものときに大きな助けになります。
具体的な例
たとえば、AさんがBさんと離婚し、Bさんから毎月5万円の養育費をもらう約束をしたとします。
でも、Bさんが突然仕事を失ってしまい、養育費を払えなくなりました。
このとき、Aさんが養育費保証会社と契約していれば、Bさんが払えなくなった5万円を保証会社が代わりに支払ってくれます。
その後、保証会社がBさんにお金を請求するという流れです。
養育費保証会社を利用する「メリット」と「デメリット」
メリット
- 養育費が確実に受け取れる安心感が得られます。
- 養育費が支払われないときに、自分で相手に連絡する必要がなくなります。
デメリット
- 毎月の保証料を支払う必要がある。
- 保証期間が限られている。
- 保証会社によっては、契約の条件が厳しい。
- 債務名義が必要な場合がある。
- 不払いが発生してからでは利用できないことが多い。
- 弁護士法違反の恐れがある。
養育費保証会社の問題点
養育費保証会社は、養育費を受け取る側にとって非常に魅力的なサービスですが、デメリットも多く、全ての問題を解決できるわけではありません。
法的な問題や養育費の見直し、資産調査などは保証会社の範囲外です。
養育費保証会社ではできないこと
養育費保証会社は、法的手続きを代行することはできません。
例えば、過去に支払われていない養育費の請求をすることができません。
保証会社があなたに代わって過去の養育費を請求することは、弁護士法72条や73条に違反してしまうことになります。