相手が養育費を支払わない場合、以下の方法で法的に支払いを求めることができます。
法的な手続きや対応を正しく理解し、適切な対応を取ることで、養育費を確保することが可能になります。
合意書や調停調書、公正証書の確認
まず、養育費の支払いに関する正式な書類があるかどうかを確認しましょう。
離婚協議書、公正証書、家庭裁判所の調停調書や審判書があれば、法的な強制力を持ちます。
特に、公正証書に「強制執行認諾文言」が含まれている場合、支払いが滞った際に「強制執行」をすぐに行うことが可能です。
家庭裁判所への履行勧告の申し立て
家庭裁判所に「履行勧告」を申し立てることができます。
履行勧告とは、裁判所から相手に対し、養育費の支払いを促すための通知です。
これは強制力はありませんが、裁判所の介入により心理的な圧力がかかるため、養育費の支払いが行われる場合があります。
履行勧告の利点
- 迅速かつ手軽:書面があれば家庭裁判所に簡単に申し立て可能。
- 心理的圧力:裁判所からの通知は、相手に対して強い社会的圧力を与える。
強制執行の申し立て
相手が履行勧告にも従わない場合、「強制執行」の手続きを行うことができます。
これは、相手の給与や財産を差し押さえ、直接養育費を回収する方法です。
強制執行を行うには、公正証書や調停調書など、法的な強制力を持つ書類が必要です。
強制執行手続きの流れ
- 養育費支払いに関する公正証書、調停調書、審判書を用意。
- 相手の財産や給与の差し押さえを家庭裁判所に申し立てる。
- 財産の特定が重要となるため、相手の勤務先や預貯金口座の情報が必要。
養育費の強制執行について、弁護士にLINEで無料相談が可能ですので、お気軽にご相談下さい。
民事執行法に基づく財産開示請求
相手の財産状況が不明な場合、家庭裁判所に「財産開示請求」を申し立てることができます。
これは、相手に対して現在の財産状況を明らかにさせ、差し押さえの対象を特定するための手続きです。
相手が正当な理由無く、開示を拒否した場合には、罰則が科される可能性があります。
財産開示請求のポイント
- 相手の財産を把握できる:口座や勤務先が不明でも財産状況の開示を強制できる。
- 罰則あり:相手が正当な理由なく開示を拒否すれば、罰則が科される可能性。
養育費請求訴訟
養育費の支払いに関する合意書が存在しない場合、養育費の支払いを求めて「養育費請求訴訟」を家庭裁判所に起こすことができます。
訴訟を通じて裁判所が支払い義務を認めると、養育費の強制執行が可能になります。
養育費請求訴訟の流れ
- 家庭裁判所に養育費請求訴訟を提起。
- 裁判所で養育費額や支払い条件が定められ、相手に支払い命令が出される。
- 判決に基づき、強制執行の手続きが可能になる。
法的手続きが複雑で、自身で対応するのが難しい場合は、弁護士に依頼することが効果的です。
相談は無料ですので、お気軽にご相談下さい。
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